今回は、
ギターの「チョーキング」と呼ばれる、
テクニックを解説していきます!
「チョーキング」とは、
ギターの弦を持ち上げ音程をあげる
テクニックのこと。
ですが、
ギターの弦が硬いから「うまく持ち上がらない」
なんて悩んでいませんか?
しかし!
みなさんが必ずしたことがある動作で、
実は簡単にチョーキングができます!
そして、
チョーキングには様々な種類があるので、
・チョーキングの仕方
・チョーキングの種類とTABの表記
・曲でチョーキングを練習する
を見ていき、
チョーキングをマスターしていきましょう!
チョーキングとは?
チョーキングとは、
冒頭でも説明をしていますが「弦を持ち上げて」
音程を変えるテクニックです。
チョーキングは、
ギターを弾く上で「避けては通れない」
重要なテクニックです!
ロック・メタルだけでなく、
ジャズ・ブルース・カントリーなど、
ジャンルを問わず登場します!
特に、
・かっこいいギターソロを弾きたい!
なんて方は、
このチョーキングを失敗するだけでも、
ソロ全てが台無しの可能性もあるので、
しっかり覚えていきましょう!
チョーキングは、
TAB譜では赤い丸で囲った部分「C」と、
表記された部分が
チョーキングをしなさいという指定になります。
ですのでこの場合は、
2弦の8フレットをチョーキングしなさい、
という指定になります。
チョーキングは
「C」と書かれたものが一般的なチョーキングです。
冒頭で
音程をあげるテクニックと紹介しましたが、
ではどのくらい音をあげるのか?
それは、1音分音をあげます。
フレットでいうと2フレット分音をあげます。
つまり先ほどのTAB譜ですと、
2弦8フレットは「G(ソ)」の音なので、
2フレット隣の”ラの音「A」まで音をあげなさい“
ということになります。
サウンドですとこのような感じになります。
そして頻度は低いですが
・1音半あげなさい
・2音上げなさい
という指定が、
出てくることもあります。
その場合の表記は
「1H.C」「2C」などと表記されます。
それでは次に、
チョーキングのやり方やコツを、
見ていきましょう!
チョーキングは簡単!?とコツを紹介!
チョーキングのコツは、
ドアノブをひねる動作を意識することで、
簡単にできるのです!
チョーキングは、
人差し指から小指までどの指でもする場合があります。
ですが、
圧倒的に薬指でチョーキングするパターンが多いです。
このようにロックフォームの形で、
弦をぐっと持ち上げて音程を上げていきます。
その際は指の力だけではなく、
手首を捻ることにより弦を持ち上げています。
ビブラートの時にも説明しましたが、
左手の捻り方の感覚としましては扉のドアノブを捻る感覚と同じです。
そしてチョーキングする際に、
他の指を添えることがとても重要です。
極端な例ですが、人差し指、中指が離れていては
チョーキングする弦は簡単には持ち上がりません。
ですので、
しっかり指を添えていきましょう。
そしてどんなテクニックでも言えますが、
余計な音がならないようにミュートを心がけていきましょう!
低音弦のチョーキング
先ほどは2弦をチョーキングしてみました。
そういった高音弦でチョーキングをするということは低音弦でももちろんチョーキングする場合があります。
この低音弦(4〜6弦)特に5弦から6弦の場合、上に持ち上げては弦がネックから落ちてしまいますね?
ではどのようにチョーキングするのか?
低音弦のチョーキングはこのように弦を1弦方向、つまり下に引っ張ります。
低音弦のチョーキングの場合はかなり指の力を使います。
ですので慣れるまでかなり指先が痛くなると思いますが
あまりにも痛い場合は無理をせず、少しずつ練習していきましょう。
頻度としては高音弦でのチョーキングの方が高いのでまずはそちらから弾けるようにしていきましょう!
チョーキングの種類
チョーキングには、1音あげる基本的なチョーキングやそれ以外にも様々なチョーキングや表記があります。
では頻出頻度が高いものを中心にいくつか見ていきましょう!
半音チョーキング
「半音チョーキング」または「ハーフ・チョーキング」と呼ばれるこのチョーキング。
通常のチョーキングは1音あげると説明しました。
ということは半音ですのでこの場合は8フレットの隣の音、つまり9フレットの音にしましょう!という指定になります。
やり方としましては通常のチョーキングと一緒になります。
クォーター・チョーキング
「クォーター・チョーキング」とは半音にも満たない1/4程度の音程の変化のチョーキングです。
TAB譜ですと、「Q.C」と表記されています。
ブルースといったジャンルやブルージーなフレーズの時に
時折見せるこのチョーキングも頭の片隅に置いておきましょう!
ユニゾン・チョーキング
「ユニゾンチョーキング」とは、
チョーキングする弦とチョーキングしない弦の音程を合わせて(ユニゾン)弾く奏法になります。
この場合、1弦の5フレットは「A」の音、そして2弦の8フレットをチョーキングした音も「A」の音
このようにユニゾンさせて弾くため「ユニゾン・チョーキング」と呼びます。
フォーム的にはこのようになります。
人差し指を添えることができなくなり、多少難易度はあがりますがやり方はかわりません。
サウンドではこのようになります。
チョーク・アップ/チョーク・ダウン
「チョーク・アップ」はTAB譜で「U」の表記、「チョーク・ダウン」は「D」の表記になります。
「チョークアップ」はチョーキングした状態、つまり弦をあげた状態から弾きなさいとう指定
「チョークダウン」はチョーキングしている状態から元に戻すという指定
ちなみに「チョークアップ」に関しては音程の指定をされる場合があります。
通常の「U」ですと1音、「H.U」だと半音、「1H.U」だと1音半あげた状態からという意味になります。
曲で練習してみよう!
それではチョーキングを曲で練習していきましょう!
今回は1度は耳にしたことであろうLenny Kravitzの「Are You Gonna Go My Way」
この印象的なイントロの後半部分から入ってくる
Lenny Kravitzが弾いているパートでチョーキングを練習して見ましょう!
【TAB譜】
この同じフレーズを繰り返し弾いています。
それではポイントと注意点を見ていきましょう!
ポイント1
このフレーズの肝とも言える赤い枠のチョーキング→チョーク・ダウン→プリングという流れ。
この一連の流れを瞬時に行わなければならないため難易度は少し高めです。
その一連の動作を瞬時に行うために、人差し指を前もって次のフレットに置いておくことが大切です。
この場合12フレットですね。チョークダウンした時にはすでに12フレットに指があるため瞬時にプリングが出来ます。
そしてチョーキング時のミュート、プリング時のミュートにも気をつけなければいけません。
左手はもちろん指の腹を使い、高音弦に触れておきます。
低音弦は右手で触れておくと良いでしょう。
ポイント2
そして2つ目は同じ指で、同じフレット上の別の弦に移動するこのポイント。
こういった場面はコードのように一度離してから押さえるというのはNGですし、
休符が無いので音をしっかり繋げて弾かなければなりません。
ではどのように指を動かし弦移動したら良いか?
例えると画像左の寝転がっている薬指を起こすように動かし、薬指を起こすようにして弦移動します。
その際に、気持ち手首を前にだすような動きをするとなお動かしやすいでしょう。
そして注目してほしいのは、
このフレーズの場合ですが、4弦12フレットの人差し指は移動していないという点です。
そうすることで次の12フレットにもすぐ押弦の移動がないので無駄なくフレーズを繋げられます!
その点を意識してこのフレーズを練習していきましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「チョーキング」といっても色々な種類、テクニックがあることがわかったと思います。
冒頭でも少し触れましたが、
チョーキングの音程が狙った音に届いていない、または上がりすぎては音痴なギターになってしまいます。
では音痴なギターにならないための練習法は簡単です。
チューナーを繋いでチョーキングのピッチを合わせる練習をすれば良いのです。
ですので、チューナーに繋いで、サウンド、弦の上げ具合の感覚を指に覚えこませ
チョーキングの入ったフレーズを練習していくのも良いでしょう!
チョーキングは使用頻度の高いテクニックですので
音痴なギターと言われないようしっかり身につけて行きましょう!