今回は「ビブラート」について説明していきたいと思います。
ビブラートとは楽器をやっていなくても知っている用語ではないでしょうか?
よく歌声や、カラオケなどでビブラートがかかってると言ったりすると思います。
歌声ですと声の音程を細かく上下させて音の揺れを出しているわけです。
ギターでももちろんビブラートをかけることができます。
そこで今回は
・ビブラートのかけ方
・ビブラートの悪い例
・ビブラートのかけ方を聴いて見て学ぶ
という3点を中心に見ていきましょう!
ビブラート
「ビブラート」はTAB譜では画像のように波線がビブラートをしなさいという指定になります。
ですので画像ですと3弦の7フレットの音にビブラートをかけなさい、という指定になります。
1回目はビブラートをかけずに、2回目はビブラートかけて弾いています。
サウンドではこのような違いがあります。
ビブラートのかけ方
ではビブラートのかけ方を見ていきましょう!
「ビブラート」は押さえている弦を上下に揺らすことによりビブラートをかけます。
ギターのビブラートは矢印の方向に手首を動かし音を上下させていきます。
扉のドアノブを少しひねる感覚と同じ要領です。
そうすることで弦が上下しビブラートがかかります。
ちなみに世界3大ギタリストと呼ばれるEric Claptonのビブラートは
指だけでビブラートをかけるスタイルで、そういった別のスタイルももちろんあります。
ですが現在のエレキギターの教本やスタイルではこちらが主流ですので
まずこちらを覚えて自分にあうスタイルを探してみるのが良いでしょう。
悪いビブラートの例
ビブラートといってもただ弦を揺らせばいいんでしょ?と思ってはいけません。
たかがビブラートではなく、されどビブラートなのです!!
このテクニック一つでもギタリストは大きく個性が出てくるのです!
では悪い例を紹介していきましょう。
ビブラートの揺れ幅が一定ではない
では試しに実際に弦にビブラートをかけてみましょう。
その時に注意しなければいけないことがまだまだあります。
綺麗なビブラートと言われるにはビブラートの揺れ幅を一定にした方が良いということです。
前半は大きくゆれているのに後半は揺れ幅が小さく一定ではないのは
狙ってそうしている以外はあまり良いとは言えません。
ですので揺れ幅にも気をつけてみましょう!
揺らす速度を一定にしていない
揺らす速度にももちろん良い悪いがあります。
前半は速く揺らして後半はゆっくりになるなども、狙ってやっている以外良いとは言えません。
そして揺らす速度は曲のテンポ、楽曲のもつ雰囲気、フレーズでも大きく変わります。
そういった曲に対してどういったビブラートのアプローチをしてくかは
沢山の楽曲を聴き込んで研究していくのが一番でしょう。
ビブラートを聴いて学ぶ
ビブラートはフレーズに入れて練習するのももちろん大切なのですが、
それと同じくらい、上手いプレイヤーのビブラートのかけ方を学ぶのも大切なのです。
そこで今回は
・ビブラートに強い個性が出ている
・お手本のようなビブラートをかけている
ギタリストをご紹介したいと思います。
ビブラート一つで個性が出ることも知り、プロがビブラートをどのようにかけるかを見て学んでいきましょう!
Marty Friedman
元Megadethのギタリストで現在はミュージシャンやタレントとしてもマルチに活躍するMarty Freidman。
ハワイ在住時代に日本の「演歌」に強い影響を受け、
演歌のこぶしを自身のギタープレイに取り込み個性の強いビブラートになってますね!
このマーティー特有のサウンド、そして時折見せる演歌のこぶしのような独特なビブラートで
映像でなくともMarty Friedmanが弾いているとわかる強い個性が出ています。
Megadeth在籍時の曲で「Trnado of Souls」のギターソロは
スラッシュメタルと和な要素がうまく融合したソロですのでぜひ聴いてみましょう!
Zakk Wylde
豪快な見た目、豪快なパフォーマンス、豪快なサウンドでのプレイスタイル。
そこから繰り出すビブラートもまた豪快です。
Zakkのビブラートの特徴としましては揺れ幅がとにかく大きく、
そして揺れる速度もとにかく速いという点です。
Zakkもまた独特なソロのサウンドとフレージング、ビブラートで映像でなくとも強い個性を放っています。
このZakkの豪快なビブラートに憧れるギタリストもたくさんいるくらいです。
Steve Vai
楽曲からプレイスタイル、ステージングからギターの見た目
全てにおいて唯一無二の個性を放つギタリストSteve Vai。
楽曲の表現力のために2日間断食をしてからレコーディングに臨む話はあまりにも有名です。
そんなギタリストがビブラートに個性がないはずありません!
Vaiの主に人差し指、または中指でおこなうビブラートにはかなりの特徴がりあます。
それは弦を揺らしつつ、さらに指を円を描くようにしてビブラートをかけます。
おそらくはクラシックギターのビブラート方法との合わせ技になっているため
弦が上下することで円を描いているように見えるという理屈だと思われます。
お手本のようなビブラート
ブラジル出身の超絶技巧派ギタリストのKiko Loureiro
ピッキング、運指全てにおいて無駄のないお手本のようなフォーム。
もちろんビブラートもとても素晴らしく参考になります。
MR.BIGやソロでの活動などで知られるPaul Gilbert
電動ドリルの先にピックを取り付けてギターを弾くなどアイデアマンとしても知られるギタリスト。
Paul Gilbertもまた、
お手本のような素晴らしいテクニックですので
ぜひ参考にして見てください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後に色々なギタリストを見ていただいて
ビブラートだけでも個性が出ているんだ
と感じたと思います。
ですので最初はそういった、
たくさんのギタリストのかっこいい部分を見たり聴いたりして真似し、
自分の中で消化していき、
やがてはビブラートだけではなく、
自分だけの個性を見つけられたらと思います。