今回は「ブラッシング」と呼ばれるギターのテクニックを見ていきましょう!
「ブラッシング」とは簡単に説明しますと左手で弦をミュートし、
「ジュクジュク」といった音程感のないサウンドをだしパーカッシブなアクセントを出していく奏法です。
このRed Hot Chilli Peppersの「By The Way」のAメロからサビ前までの
ギターサウンドに注意して聴いてください。
このブラッシングが入ることによってファンキーな印象をつけることができますね!
それでは実際に課題曲を弾いていきましょう!
【課題曲】
【ドラムオンリー】
【TAB譜】
![](https://umaguitar.net/wp-content/uploads/2018/07/74ebd9c81cd8b3a5d4516b94a2f2cf68.png)
それではブラッシングでの注意点、ポイント、その他演奏に関するポイントを見ていきましょう!
ブラッシングのポイント
![](https://umaguitar.net/wp-content/uploads/2018/07/90f2b37de4f307b04923dee64d140974.png)
ブラッシングは聴いておわかりになったと思いますが、
この赤い枠のバツ印の部分がブラッシングをしなさいという指定になります。
TAB譜によっては大きく一つのバツ印のこともありますが意味は全て一緒です。
ではブラッシングのポイントは何かと申しますと冒頭でも説明しましたが左手にあります。
そのポイント、注意点を詳しく見ていきましょう!
弦は指を2本以上でミュート
このブラッシングという奏法は1〜6弦全ての弦に指を触れさせミュートし弦を弾き
「ジュクジュク」というアクセントを出すというテクニックです。
ということはつまり、しっかりミュートが出来ていない状態ですと、
このブラッシング特有のサウンドにならず、ただのミスピッキングになってしまいます。
ギターにはハーモニクスポイントだったり指1本だけで触れていると
音がなってしまうポイントがいくつも点在しています。
ですが指が2本以上触れた状態ですと、ハーモニクスポイントだろうと余計な音が出なくなるのです。
![](https://umaguitar.net/wp-content/uploads/2018/07/90f2b37de4f307b04923dee64d140974.png)
では先ほどの1小節目のAのコードの部分で見ていきましょう!
このAのコードでは開放弦も入っているため
ただ押えている指を触れさせる状態にしてもブラッシングはできません。
ではどのように弦に指を触れさせるのか?
![](https://umaguitar.net/wp-content/uploads/2018/07/a6515ce5e4f8fa1431189b121ae04bce-e1531776588473.jpg)
Aのコードを鳴らしたら瞬時に切り替え、画像のように全部の指を弦に触れさせています。
こうすることで弦に対し2本以上指が触れるのでノイズではなくブラッシングのサウンドを得られるのです!
他のコードの時でも同様に瞬時にコードを崩し、指を触れさせるというのを繰り返していきます。
ブラッシングと弦上で待機を同時に行う
フォームを瞬時に切り替えれるコードですと画像のような押え方でも瞬時に対応できますが
中にはもちろん押えにくい、瞬時に切り替えが難しいコードがあります。
![](https://umaguitar.net/wp-content/uploads/2018/07/a224b863b11654778c167d3b006f7ea3.png)
この課題曲の部分でもそういった部分がみられます。
このブラッシングからのC♯sus4(サスフォーと読みます)のコード。
先ほどのブラッシングの押さえ方からこのコードに瞬時に切り替えは少し難しいです。
ではどうすれば簡単にできるか?
それはブラッシングとフォームの待機を同時にしてしまえばいいのです。
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このようにブラッシングの段階ですでにC♯sus4の形を作ってしまいます。
中指も使い6弦に少し触れてあげることにより、どの弦も2本以上指が触れているため
ブラッシングのサウンドを得られてコードの切り替えもできるということです。
Bコード
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今回のこの課題曲にBコードのフォームパターンがいくつもあります。
今回は小指を使い弾きやすいようにしていますが、薬指だけで2〜4弦をセーハーするパターンもあります。
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小指を使うのにくらべて薬指だけは難易度があがります。
Fコードと同じくらい難しいと言っても良いでしょう。
「薬指でセーハーして弾きなさい」という指定を受けても小指を使って弾いても構いません。
結果論から申しますとその曲、コード、フレーズをしっかり弾けていれば押さえ方はどちらでも良いのです。
一番大事なのは聴いてくれている人側、つまりリスナーが良いと言えば良いのです。
リスナーにとっては薬指だけだろうと小指を使おうと全く関係ないのです。
難しくて弾けないなら簡単にしてしまう、これも一つの曲を演奏する方法、技術といえるでしょう!
ですが、これはリスナー目線でのお話。
プレイヤー側の結論だとどちらでも弾けた方が良いとなってしまいます。
薬指だけでセーハー
では薬指だけでセーハーをするにはどうしたらよいか?
人間の指の関節は、当たり前ですが外側に曲げることは全然できず、
指の関節の柔らかさが人によって違ったとしてもそれは微々たるレベルです。
ではどの部分なら多少曲がるか?と言われたら指先から第1関節。
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この部分で2弦〜4弦をセーハーしていくのです。
全部の指を使う
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そして同じBコードでも1弦の2フレットも鳴らさなければいけないパターンもあります。
この時、薬指のセーハーだとどうしても1弦に触れてしまう、といった場合もあります。
その時は
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このように人差し指でセーハーし他の指を使い2〜4弦を押さえるのも一つの方法です。
つまりプレイヤー目線でいうと色々な押し方を知って、
弾きやすいように対応していくことが大切と言えるでしょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ブラッシングをフレーズにいれるだけで良いアクセントになり、
ただのコード弾きが少しファンキーでかっこよくなりますね!
左手のミュートと同時に、ブラッシングはリズム良く弾くことでさらにかっこよさが増します。
ですのでリズムにも気をかけながらブラッシングを練習してみてください!